寵愛の姫 Ⅲ【完】


「えぇ!?」



だ、大学まで卒業?




驚愕の事実。




前から、暁は頭が良いとは思っていたけれど…。





まさか、難解と言われた桜樺の大学を卒業していたとは、考えもしなかった。




ーーーー凄すぎだよ、暁。


「くくっ、驚きすぎだろ?」



又もや驚きの声を上げた私に、忍び笑いをした暁が、理事長室のドアを叩いた。



「どうぞ?」



ドアを叩いた直ぐ後に、落ち着いた男性の声で入室を促される。
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