寵愛の姫 Ⅲ【完】

催促



「ねぇ、暁。」


「うん?」


「ここは、どう解くの?」


「どれだ?」



私の隣に座り、パソコンで仕事をこなす暁が参考書を覗き込む。




「あぁ、これはーーー」



さらさらと暁によってノートに書き込まれる数式に、私は視線を向けた。
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