寵愛の姫 Ⅲ【完】



「あの子が、朔くんのお兄さんの本命なんだね。」



朔くんのお兄さんは、数々の伝説を作った凄い人。




それでも、女に対する浮いた話しは一切なくて。




そんな朔くんのお兄さんの本命の彼女が、先ほどのあの子なんだと、思い知る。



「………朔くん。」



窓の外から隣にいる朔くんに、私は視線を向ける。



「うん?」
< 130 / 469 >

この作品をシェア

pagetop