寵愛の姫 Ⅲ【完】



「………?」



言葉を濁す朔くんに、私は首を傾げる。



「朔くん……?」



「俺にとってはさ、神無が一番かな?」



「っっ、」



ふっと笑った朔くんに、私の顔が真っ赤に染まった。





照れくささと。


嬉しさ。




混じり合った感情は、私を幸福にしてくれる。






ーーーーー莉茉さんも、同じ気持ちなのかな?
< 132 / 469 >

この作品をシェア

pagetop