寵愛の姫 Ⅲ【完】


「ねぇ、朔くん?」



「うん?」



「莉茉さんと仲良く出来るかな?」



不安を滲ませて見上げれば、朔くんがふわりと微笑む。




私が大好きな笑顔で。



「神無なら、大丈夫。」



「そう、かな?」



だったら、良いな。



彼女と仲良くなりたい。




強く。


大きな“音”が私の中から、響くから。





ーーーーー友達になりたいんだと。
< 134 / 469 >

この作品をシェア

pagetop