寵愛の姫 Ⅲ【完】


「うん、大丈夫。」




にっこりと微笑めば、暁の暖かくて大きな手に頭を撫でられる。



とても丁寧に。


繊細な壊れ物を扱うかのよう。





その瞳も優しげに細められる。



「なら、次の応用問題もやってみろ。」


「うん!」



暁に促されて、また問題集に向き合った。
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