寵愛の姫 Ⅲ【完】


「………はぁ、まさか、前田が組長の元担任とは、夢にも思わなかったなぁ。」



「………。」



ぶつぶつと呟く大雅から、俺は銀次へと視線を向ける。



「銀次、会社に向かえ。」


「はい、分かりました。」



ゆっくりと、銀次の運転で車は進む。








一方。


「はぁ、前田が莉茉ちゃんの担任かぁ。」




がっくりと、肩を落とす大雅。





よっぽど、前田が苦手らしい。
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