寵愛の姫 Ⅲ【完】


でも。




「天野先輩?」



「あ?」



「天野先輩が莉茉さんに手を出そうとするなら、俺が許しまんから。」




釘は必要だよね?





天野先輩に向かって、俺は少しだけ殺気を放ち、にっこりと笑った。



「……………分かってる。」



憮然と頷く天野先輩。




俺の殺気にも全く動じないのは、流石と言うべきか。




総長だけの事はある。
< 159 / 469 >

この作品をシェア

pagetop