寵愛の姫 Ⅲ【完】


「…………え?」



参考書に落としていた視線を暁へと向け、私は首を傾げた。




出掛ける?


暁と?



「…………出掛けるのは良いけど、何処に行くの?」


「食事。」


「食事?」
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