寵愛の姫 Ⅲ【完】



「どうかしましたか?」



「友達って、どうして私なの?」



「私、莉茉さん仲良くなるのを楽しみにしてたんです。」



莉茉さんへと、顔を近付ける。



「朔くんから、莉茉さんの事を聞いてましたから。」



こっそりと囁く。





この教室内では、朔くんの名前を大きな声では言えないから。



やっかみの視線を集めるのは、勘弁だもの。
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