寵愛の姫 Ⅲ【完】


なぜか、暁の機嫌が良い。



「莉茉、早く終わらせろよ?」


「わ、分かった。」



頷いた私に、暁は満足そうに笑ってから、手元のパソコンへと視線を落とす。



「…………?」



そんな暁を不思議に思いながらも、私も勉強を終わらせる為、参考書に意識を向けた。
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