寵愛の姫 Ⅲ【完】

家訓 ー暁sideー



「暁、何処に行くの?」



車の窓越しに外を見ていた莉茉の視線が俺へと向けれる。




何処までも真っ直ぐに。



信頼に満ちた莉茉の瞳に、俺の中で、ふつふつと劣情が沸き上がる。



「…………。」



ーーーーこのまま、車をUターンさせて、家に戻るか?
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