寵愛の姫 Ⅲ【完】


「………莉茉…。」



堪らなくなって、莉茉の華奢な身体を引き寄せる。



「っっ、暁…?」



「………大切にする。」



ぽつりと、零れ落ちたのは、俺の本音。






莉茉も。





………………しょうがないから、大雅も大切にする。



「莉茉も、朔の女を大切にしろよ?」



「勿論。」



即答する莉茉に俺は笑って、額に口付けた。
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