寵愛の姫 Ⅲ【完】



だからこそ。



「莉茉ちゃんの為に沢山、料理を作るわ。だから、暁。絶対に連れて来てね!」



お袋はあんなにも張り切って、俺に煩いほど電話をしてきたんじゃねぇか?



全ては、莉茉の為。



…………まぁ、ただ自分が会いたかっただけかもしんねぇけどな。



「莉茉。」


「うん?」
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