寵愛の姫 Ⅲ【完】


「沢山、食べろよ?」



お前が喜ぶなら、癪だ実家に帰るのも悪くはない。




それで、笑ってくれるなら。


莉茉が笑顔になるなら、お袋の手料理くらい何度でも食べさせてやる。



「うん、すごく楽しみ。」



にっこりと莉茉が微笑む。





屈託なく。


心から嬉しそうに。
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