寵愛の姫 Ⅲ【完】


「………………私は、あの人達の娘なんかじゃないわ。」


認めない。






だって、私を切り捨てたのは、あの人達だ。




自分達に必要のない人間だって。





あっさりと、捨てたじゃないか。






それを今さら、私を娘だと言うのか。



「っ、うそ、つき…。」



忘れたの?



自分達がした、私への仕打ちを。







絶対に忘れない。




された事の全てを、私は一生、覚えてる。







………………何があっても。
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