寵愛の姫 Ⅲ【完】


「あ、暁…?」


困惑を瞳を揺らす莉茉へと、俺は笑みを深める。



「莉茉。」

「う、ん?」

「ーーーーお前を抱きたい。」



もう、我慢が出来ない。




際限なく、沸き上がる衝動。







莉茉の、体温を。




その柔らかな身体を、味わい尽くしてしまいたい。



「莉茉、良いよな?」

「………っ、」



耳まで赤く染め上げ、恥ずかしそうに目を泳がせた莉茉が、こくりと小さく頷いた。
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