寵愛の姫 Ⅲ【完】



「………10月の初め?」



私は、眉をひそめる。



「ねぇ、大丈夫なの?」


「何が?」


「今からじゃあ、文化祭の準備に間に合わないんじゃない?」




今は、9月の中旬を過ぎだ頃。






今から準備を始めたんじゃあ、間に合わない気がするんだけど…。



「あぁ、それは大丈夫だよ?」


「…?」



何故だか、自信満々の神無に、私は首を傾げるしかなかった。
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