寵愛の姫 Ⅲ【完】


「莉茉、私達は、文化祭で何をするか決めるだけで良いんだよ?」

「………決めるだけで良いの?」

「うん。」



速答する神無。


「………。」


無言になる私。





ーーーーあぁ、そうですか。





そこに、微塵の疑問もないんだね?



「ふふ、楽でしょう?」


「………………うん、業者の人達は、凄く大変だろうけどね…。」



だって、全クラス分だよ?





絶対、それは大変だわ。





思わず、遠い目になった。
< 386 / 469 >

この作品をシェア

pagetop