寵愛の姫 Ⅲ【完】



「うん?」



私に向けられる、いつもの優しい暁の瞳。






それに、ほっと胸を撫で下ろす。



「あの、さ?」



だからって、これで安心してらいけない。






どうにかして、この場から暁を連れ出さなくちゃ。






その思いで、私は口を開く。



「私、もう、休憩時間なの。」

「そうか。」

「だから、このまま一緒に他のクラスの出し物を見に行かない?」



このクラスなの暁がいたら、ヤバイもの。
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