寵愛の姫 Ⅲ【完】
駆除ー朔sideー
「ーーーーさて。」
莉茉さんと兄貴がいなくなったのを確認し終わった俺は、馬鹿な男達に向き合う。
「君達の処遇だけど。」
ゆっくりと。
魅せるような動作で、俺は優美に首を傾げた。
「「っっ、」」
「………、」
そんな俺に、ちらほら顔を赤らめる奴がいるのは、自分の意識の外に追い出して。
うん、男もとか、あり得ないし。
見なかった事にする。
莉茉さんに触れようとした、馬鹿で愚かな3人の男達に、俺は目を細めた。