寵愛の姫 Ⅲ【完】


「えぇ、良いわよ?」


「本当ですか?」


「勿論、莉茉ちゃんならいつでも私は大歓迎だわ。」



嬉しそうに莉茉が微笑む。



「私も歓迎するよ。莉茉さん、いつでも美夜に料理を習いに来なさい。」


「お父さん、ありがとうございます。」



……………チッ。



親父の奴、莉茉の笑顔に鼻の下を伸ばしやがって。






でも、料理か。


………いつか。


俺も莉茉の手料理を食べられる日は来るんだろうか?
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