寵愛の姫 Ⅲ【完】


「ふふ、」



ゆるりと、頬が緩む。



自然と笑みが零れ落ちていた。



「莉茉、似合ってる。」



後頭部に落ちり暁からの口付け。



「暁、本当?」


「あぁ、誰にも見せたくねぇぐらいにな。」



妖艶に微笑む暁の瞳と、鏡越しに視線が絡み合う。




それだけで、私の頬が染まった。





………あぁ…



いつでも、私は暁に恋してる。



ずっと、これからも。
< 89 / 469 >

この作品をシェア

pagetop