甘く切なく
首筋に沿う唇。
乳房に吸い付く音。
長い指によって水音を立て、濡れるシーツ。
激しくわたしの中を突き上げ、わたしの頬に滴る汗。
軋むベッドでわたしは声を上げる。
蓮くんは「あ、イクっ。」と短く言うと、グッとわたしの奥で動きを止め、それからわたしの横に寝転んだ。
「はぁ、、、今日も良かったよ。」
そう言い、蓮くんはわたしの額にキスをする。
キスをする時は、いつも額か頬。
決して唇にキスはしてくれない。
行為が終わると、蓮くんはさっさと着替えを始める。
わたしは布団に包まりながら、その着替える姿を眺め、「ねぇ、蓮くん。」と呼んだ。
「ん?」
「わたしのこと、好き?」
「あぁ、好きだよ。」
「でも、、、付き合ってはいないんだよね?」
蓮くんはベルトをしながら、「そうだな。」と答えた。
「いつになったら、付き合ってくれるの?」
「それは言わないって約束だろ?」
蓮くんはそう言い支度を済ませると、「じゃあ、帰るわ。」と言い、玄関に向かって歩き出した。
「次、いつ会える?」
わたしがそう言うと、蓮くんは「また連絡する。じゃあな。」と言い、わたしの家から出て行った。
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