年下男子を好きになったら 〜戸惑い女史とうっかり王子の、なかなか始まらない恋のお話〜
じゃあ特別な感情って、それって……???

……なぜだか妙な胸騒ぎがする。
総務課で楚々と育った美しい花が、この曲者揃いの営業1課……特に要注意人物である課長に危害を加えられてしまうかもしれない、そんな悪い予感がしてならない。
この状況をとうすればよいのか。
このまま指を加えて黙って見ていてよいものか。
……いや、よくなんて、ない。

悪い男にいいように利用されて泣かされる、そんな小西さんなんて見ていたくない。
彼女にはどうかこのまま私の憧れとして、清らかなままでいてほしいのだ。

今後彼女の身にどんな事が起きるのかは分からない。
ならば彼女が傷つく様な手荒な事が起きてしまう前に、なんとしてでも阻止してやろうではないか。

『彼女のことは、私が守ってみせる!』

そんな決意を1人固め、私は拳を力強く握りしめるのだった。
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