早河シリーズ短編集【masquerade】

story4〜story5 あとがき

本編をベースとした佐藤瞬サイドのstory4、木村隼人サイドのstory5。この二作は美月を愛した二人の男の物語です。


▼story4.Blue moon

　まずは佐藤瞬の物語。佐藤さん中国語話せるのっ！？ってなりますよね～
この人、ハイスペだから中国語も英語も話せます。おまけに中学社会科の教員免許も持っています。なんでも出来るなぁ。

　しかも国境を越えてもモテる。
佐藤さんはレイリーには男女の愛よりも保護者愛が強いです。彼が一番愛しているのは美月なので。

佐藤さんは優しい人ですが、その優しさが時に残酷でもありますね。レイリーのことも、美月のことも、結局は冷たく突き放せない……
女にとってその優しさは残酷なのよぉ～～～

　【白昼夢】の情事場面は美月sideだったので、ここでは佐藤sideを書いてみました。

　美月に触れる彼は壊れ物を扱うように、そっとね、乱暴にしたら壊してしまうかもしれなくて怖くて、罪と欲に堪えながら優しく丁寧に愛していました。

抱いていいのか？ダメだろここで引いておかないと引き返せない、でも……って男の人が葛藤しながらも止められない姿のなんと色っぽいこと。
この時の佐藤さんは葛藤の嵐だったんですね……。

『いつか二度目の満月を、君と共に』このフレーズを思い付いた時は自分で自分に感動しました。笑
お気に入りのフレーズです。

　【Blue moon】終了後が本編最終幕【人形劇】に続きます。この後の佐藤さんの動きは人形劇で語られています。