ブルーハート

でも、これから
どう話を進めていいか
分からず俺はずっと
黙っていた。

─ガラガラ─
「おーいっせつこぉー!
教科書貸してえ~」
2組の女子が叫ぶ。

せつこ・・・・?
あぁ!桜井のことか・・・・

桜井は顔を少し
赤くして
「なーにっ?教科書ぉ? 貸すわけないじゃん」
と言いながら
その女子の方へ行く。
「頼む~っ次の授業さあ 歴史なんよー!」
「えぇっ!!コバティーの
授業やんっ・・・・
しょうがないなあーっ
ちょっと待ってて・・・・」
そう言って桜井は
急いで教科書を
置いているロッカーへと
向かった─。


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