ブルーハート
「ねーねーっ
組分け表見たあ?」
「今から見に行くー」
「行こ行こーっ」
みんなこんな会話を
交わしていた。
俺は正直・・・・誰が担任
になろーと、誰と一緒
になろーとあんまり
気にしてなかった。
でも俺はそのクラスで
お前を好きになっちま
うんだな・・・・。
俺は1人で靴を
脱いで上履きに
履き替えてみんなが
集まっている
組分け表に、ダラダラと
向かった─
「林ーっ!」
聞き覚えのある声だ。
ふと後ろを振り向くと
田中 翔がいた。
翔は、俺と長い付き合いで
俺の子分でありダチ。
背が低くて
かわいい顔をしている
うるさい奴。
「おぉーっ翔!
お前何組やったー?」
「あぁ!?俺!?俺1組!」
「俺は何組やったー?」
「知るかよーっ
見てねーもん!」
「意味わかんねーっ」
俺は翔の方へ
走っていって
翔の肩を一発殴って
二人で大笑いした。