両片思いだったのに略奪されて溺愛されました



いや、出したら多分。




――全部、壊れてしまう。






「疲れたー」


マンションについて、部屋に入る


「――杏、風呂借りるー。部屋着セットしておいて」




バスルームに直行した敦史がそう言って消えていった


いつの間にか我が家には、客人用の部屋着が男女別に揃えられていて、それは当たり前のようになっている


なので私は当然のようにそれを脱衣場に置くと、リビングに戻ってソファに項垂れた




猛禽女に会うと生気を吸いとられたかのように毎回疲れる

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