両片思いだったのに略奪されて溺愛されました


「……はよ、杏」


ゴシゴシと目を擦りながらハジメまで起きてしまった





「あ、ごめん。ハジメは今日はどうするの?」


「俺、もうちょっと寝る」


「そっ、ご飯作るからあっちで寝ていいよ」





ラッキー!

敦史は退散、二人きり!


心の中でガッツポーズの私は、とりあえず敦史の側にかがんでもう一度揺り起こす。




「敦史ー、もう9時だよ」


早く出て行け邪魔モノめ
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