両片思いだったのに略奪されて溺愛されました



「水嶋?」


「今日のイベント、顔出してあげて、って」



「……あー」




少し考え込むようにしてから、ふわりと揺れたカーテンに視線を向けて「南迎えに行くついでに、閉店時間あたりに行けばいいんじゃない?」と、柔らかく言った



「そだ、ね」



そんな時間なら行く意味がさらにないような気がするけど……


ハジメがそう言うなら。





……って。

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