両片思いだったのに略奪されて溺愛されました



「……私、ハジメ君は伊藤さんが好きなんだと思うんです」





ぐっ、はっ!

っ、と。驚きすぎてパスタが鼻の穴に逆流した。


――大丈夫、鼻からは出てない。


多分。




「ゲンが? 杏を? ないっしょ」


「それは私達が付き合ってるって思ってたからでしょ?」


いつもはふわふわとしているくせに、見たこともないような鋭い視線で俺を射るように見た





ヤバい。

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