両片思いだったのに略奪されて溺愛されました

仕事on仕事



デスクの上で、赤いランプが点滅しながら音を鳴らす



「はい、伊藤です」


「あ、お疲れ。あのさ、今日納品の51番と52番なんだけど、今すぐ検品して欲しいんだけど」


「あー、わかった」


「助かる。じゃ、宜しく」



内線が切れる。

デスクの横に、さっき取引先からバイク便で送られてきたばかりの段ボールを見る


中身は初秋用のハイゲージのニットだ。
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