両片思いだったのに略奪されて溺愛されました

「今の内線、千葉さんですか?」


「うん、コレ、今すぐ検品してだって」


「えー!今来たばっかりじゃないですか!」




そんなこといちいち口に出さなくてもわかってるっての。




「今日出しなんじゃないの、どーせ」


「またですかー」



顔面に「うざい」と文字を浮かべて、アシスタントの三浦がおもむろに嫌そうに言った



「やろっか?」


「――いいです。やっておきます」


「ごめんね」
< 3 / 372 >

この作品をシェア

pagetop