両片思いだったのに略奪されて溺愛されました



敦史、――敦史。


やけに週末から敦史のことばかりが悩みの種で。


そうだった。と、ため息をついて椅子をひいた




「どうかしたんですか?」


「……え?別に」


「なんだか、顔が赤いですけど」


「あー、遅刻で焦って走ったから――」


「んー、そういう感じじゃなくて」



そうだ、さっきからやけに身体が、熱い。

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