両片思いだったのに略奪されて溺愛されました

そう思った瞬間、なんだか寒気さえ感じてきた。







「あら、おはよう」


背後から坂巻さんの声がして、とっさに立ち上がり、振り向いた先には、坂巻さん――の後ろに、マスクをした敦史。


目が合いそうになった私は敦史から視線をそらしてしまった





「おはよう、……ございます。スミマセン、遅刻して……」


あ、駄目だ。なんか咽も痛いような気がしてきた
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