両片思いだったのに略奪されて溺愛されました



開かれた脚の付け根で、


女の、音がする。






私の、──音が。







「もう、脱いじゃいますか」


坂口くんはそう言うと、スエットを脱ぎさり、





私のことも、丸裸にした。




「寒くないです?」


「ちょっとだけ」


「部屋が暖まるまで」




ピッ、っと。


いつの間に見つけたのか、リモコンを操作した坂口くんは、


裸にした私を背後から抱き締めると、布団をかぶった。


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