両片思いだったのに略奪されて溺愛されました


てか、唇切れてる。

ってか、ちょっと腫れてない?







「今、何時です?」


寝ていたと思っていた坂口君が、もぞっと動いて私を軽く抱きしめた。


「お、起きてたの?」


「いま起きました」


「そ、そう……」



坂口君が起きたことに焦ってたじろっている私とは間反対で、落ち着いた様子の坂口君が突然笑いだした。


「いや、結構」


「えっ?」


「昨日、すごかったですね」



な、何がっ……

< 616 / 814 >

この作品をシェア

pagetop