両片思いだったのに略奪されて溺愛されました


でも、いいセンついてる。


ちょっと、自己満なとこあったから。



「まあ、けど嫌な気分にはなってないからさ」







「それで板挟みになってたら、貴女もたないですよ」



国道沿いの車が走り抜ける歩道で、私は立ち止まる。


「伊藤さん?」


「そ、そうだよね……」



わからないんだ。

必要とされてないと。


自分が何やってるのか、全然。わかんない。

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