両片思いだったのに略奪されて溺愛されました
ガチャっと開いたドア。
どこも怪我をしてないか坂口くんを舐め回すようにチェックする。
「大丈夫だった?」
「何がです?」
「また、暴力振るわれてないか、って」
「ああ、心配してくれてたんですか」
「だって」
「で、ここで待ってくれてたんです?」
「う、うん」
だって、普通心配でしょ?前回あんな事あったんだから。
「身体冷えますから、向こうに行きましょう」