両片思いだったのに略奪されて溺愛されました
そういった言葉、かつての人生で言われた記憶がほぼないから素直に嬉しい。
浮き足立ってリビングに向かうと、さっきまで散らばっていたゴミも綺麗に片付けられていて、坂口くんの姿はなく。
バスルームから人気がする。
は、早い。
行動に無駄がない。
何を考えているのかがイマイチわからないけど、きっと坂口くんは聞けば全部答えてくれるだろう。
そんな事を考えながら、スマホを手にする。
LINEに4の通知マークがついていて、アプリを開く。
ハジメと、敦史からだ。