両片思いだったのに略奪されて溺愛されました


「まあ、いいけど。お前責任持って送ってやれよ」




え、そんな諦め早いの?



「それは困るんですが」



「知るかよ」




――い、伊藤さんが不憫すぎる。

ボケっとガードレールのところで座り込んでいる伊藤さんの首根っこを掴み上げる。



「貴女って人は」


「あれ、猛禽女は?」


「なんですか、それ」


「猛禽は猛禽だよー」



なんだよ猛禽って


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