両片思いだったのに略奪されて溺愛されました





「せっかくの――出会いが」


「酔いすぎ」



「酔いたくもなるわよう」


呑気にヘラヘラしているその姿に、怒りが消えていく。


「全く」


「彼氏、出来るかな」


「は?」


「恋、したいよ……、両思いのやつ」






千葉さんと、両思いなのに。

それを、邪魔する手伝いは、したくない。



そう思うくらい、この人は、まっさらだ。


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