両片思いだったのに略奪されて溺愛されました



そう言えばさっき、ほとんど食べてない。


六千円もとられたわりには、私のお腹には一杯のカシスウーロンと冷めた串焼き2本ほどしか入ってない。


誰だ。五千円分食べた奴は。




「奢るからさ」


「ぷりぷり」


「ふは!何だよソレ!」



盛大に吹き出した敦史が、私の腕を引っ張ったまんまのれんを潜る。


< 89 / 753 >

この作品をシェア

pagetop