犬系男子に飼われています
相手様が彼氏だなんて。


インターフォンを押す。出てきたのは紛れもなく翔だ。


「ねねーっ!泊まりに来てくれるなんてっ!俺ほんとうれしいよっ」


いつもよりハイテンションな翔。


「ちょ!ママいるからやめてよっ!」


笑い混じりにそう答えるとママが


「翔くん、ねねをよろしくね。」


と言ってそそくさとキャリーケースを引いて駅に向かってしまった。


「ママ気をつけていってきてねー!」


と言って、翔の家へ入った。
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