冷酷組長は泣き虫、天然に恋をした

2章 2度目の再会

大丈夫！私もう高校生だもん！強いもん！
ギャルたちの後ろを静かに抜け始めた


この調子なら！


そんな調子のいいことは上手くいか


ギャル「キャー雪さん！こっち見て！」


ギャル「七尾くん私を抱いて！」


ギャル「陸～かっこいい」


ギャル「誠也〜」


ギャル「ルキくん可愛い！」


その他に色々な名前を呼びながらどんどん
私の方に迫ってくる。


(？！下がってくるなよ！そんなに好きなら道路でて
引き止めろよ！!)


心の中で怒りをぶちまけながら重い荷物を
運んで私は断念した。


お母さん私はかなり弱いです・・・ここまで
もてたことを褒めて欲しいです。


ギャル「ちょっとあんた邪魔なのよ。ドン」


美海「？！あっ……」


ギャル達に突き飛ばされ思いっきり地面に転
けてしまった。


美海「いった……」



バキッ


美海「嘘……卵が……」


ギャル「かっこいい〜」


かっこいい？そんなことより卵が壊れたじ
ゃない！そんなこと言える勇気もなく・・・••


美海「……うっ、かっこいいより1番楽しみに
してたのに……何が暴走族よ……ヒック……」


ギャル「何？なんで泣いてんの？この子」


ギャル「ちょっとあんたなんで泣いてんのよ、
邪魔だからどっかで泣きなさいよ！」


美海「……ヒックぅぅ……」


ギャル「なんなのよこの子～」


？「久しぶりだね～走りを見るのは笑」


？「ああ」


？「走りたいのですか？」



？「うん笑今は無理だけどね笑」


？「・・・あれ？あの子・・・菊止めて！」


キキー！


？「なんだ」



？「あの子！昨日の子だよ！」


？「あ？......なんであんな所で
また泣いてんだよ」


？「あの子ちょっと心配だから見てくる！」


？「遥さん！」


美海「うう～ヒックヒック」


？「君また泣いてる？どうしたの？」


美海「うう～卵が・・・ヒック」


？「卵？」


？「全部粉々だな」


？「もしかして転けたの？」


美海「ううん・・・•誰にも当たらないようにヒック
歩いてたらギャルるさん達にぶっ飛ばされ・・・
ヒック・・・転けてヒック全部……」



？「ああ〜それでか〜」


？「菊新しい卵2個買ってこい」


？「？！......わ、わかりました。」


？「どこか痛いところとかはない？」



美海「擦りむいただけです……」



？「小さい傷で良かったね」



？「買って来ましたよ」



？「君、新しい卵買って来たけどいる？」


美海「え？」



？「はい笑」


美海「ごめん・・・・なさい、お金返すヒック」


？「泣き止んだらお金は取らないよ笑」


美海「う・・・・・・ヒックヒック」


？「よしよし」


その人は私の頭を優しく撫でてくれた。


？「はぁ～これじゃあまともに帰れねえな
送ってやる」


？「？！」


？「珍しいね笑」


？「2回も関わったんだ、しかも泣き虫女に」


美海「⋯」


？「お前名前は？」


美海「栗山 美海です。ヒック」



？「そうか」


その人は名前だけ聞くと私を持ち上げた
お姫様抱っこして


ギャル「キャー何あの女！羨まし！」


ギャル「私もされたい！」


ギャル「どうやって落としたのよ！」


？「霧島さんが・....・女の人を助けてる？」



？「あの女何もんだ」



？「……」



？「あの人が女性を……」


？「……」