続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
「突然で驚かれたことと思います。私は伊集院法律総合事務所で秘書を務めている伊集院鈴音です。昨日、私の主人、伊集院涼介の指示により、あなたにとても不快で苦痛な思いをさせてしまいました。本当に申し訳ありません。」
彼女はそう言って、深々と頭を下げた。
「え、えっと、まず頭を上げてください。昨日って?」
涼介先生とは昨日会っていないのに、
どういうことか?
「昨日、主人が雅さんに指示を出して、被害者であるあなたに詰問することに。本当にごめんなさい」
今にも泣き出しそうな鈴音さん。
「そうだったんですか。私、あの詰問の後、この件について何も聞かされていなくて。でも、鈴音さんのせいじゃないから、もう謝らないでね」
立ったままの彼女に、私の隣に座るよう手で促す。座った鈴音さんが話を続ける。
彼女はそう言って、深々と頭を下げた。
「え、えっと、まず頭を上げてください。昨日って?」
涼介先生とは昨日会っていないのに、
どういうことか?
「昨日、主人が雅さんに指示を出して、被害者であるあなたに詰問することに。本当にごめんなさい」
今にも泣き出しそうな鈴音さん。
「そうだったんですか。私、あの詰問の後、この件について何も聞かされていなくて。でも、鈴音さんのせいじゃないから、もう謝らないでね」
立ったままの彼女に、私の隣に座るよう手で促す。座った鈴音さんが話を続ける。