続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
「昨日、涼介さんが雅さんに指示を出しているのを聞いて。被害者の方に対して、何て残酷なことをするんだろうって。実は、私はセクハラとストーカーの被害者で、いつも警察の方から、『あなたのせいでは?』と言われ続けてて。
被害者なのに、こちらが悪いって。
しかも、弁護士は被害者を守るべき存在なのに。被害者がどれほど精神的に傷つくか、わかっているはずなのに。だから許せなくて」
「私もそう思ったの。私、何もしていないのにって。きっと涼介先生と社長には、何か理由があったのだろうと思うけど。教えてくれてありがとう。あの、鈴音さんはおいくつ? 私と同じ年代かな?」
私は重苦しい雰囲気を和らげるために、話題を変えることにした。
「21歳です。美愛さんは?」
「私、22歳だよ。なーんだ、近いね」
「本当だ。あっ、お礼をまだしていなかった! 作っていただいたお菓子は、とても美味しかったです。ありがとうございました!」
「よかった。こちらこそ、お休みの日に涼介先生に手伝ってもらっちゃって」
「あの、美愛さんがよろしければ、お友達になってくれませんか?」
「嬉しい、もちろん! じゃあ、敬語は使わないことにしよう?」
被害者なのに、こちらが悪いって。
しかも、弁護士は被害者を守るべき存在なのに。被害者がどれほど精神的に傷つくか、わかっているはずなのに。だから許せなくて」
「私もそう思ったの。私、何もしていないのにって。きっと涼介先生と社長には、何か理由があったのだろうと思うけど。教えてくれてありがとう。あの、鈴音さんはおいくつ? 私と同じ年代かな?」
私は重苦しい雰囲気を和らげるために、話題を変えることにした。
「21歳です。美愛さんは?」
「私、22歳だよ。なーんだ、近いね」
「本当だ。あっ、お礼をまだしていなかった! 作っていただいたお菓子は、とても美味しかったです。ありがとうございました!」
「よかった。こちらこそ、お休みの日に涼介先生に手伝ってもらっちゃって」
「あの、美愛さんがよろしければ、お友達になってくれませんか?」
「嬉しい、もちろん! じゃあ、敬語は使わないことにしよう?」