続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
私は社長と父さまの間に座らされ、何が始まるのか分からず不安になる。
いつも癖で、左手で服の上からネックレスのチャームを握っている。
「美愛ちゃん、みんながいるから大丈夫だよ」
左隣にいる社長が優しく微笑んでくれた。
ドアがノックされ、入ってきたのは頭が少し?いやかなり寂しい男性と......佐藤茉麻。
彼女を見た瞬間、私は思わず息を飲み、次第に身体が少し震え始め、手足の感覚が失われていくのを感じた。
私の震えに気づいた社長が、そっと囁く。
そして、指を絡めて私の手を優しくつないだ。
「美愛ちゃん、左手で俺と手を繋ごう。みんなで美愛ちゃんを守るから、ゆっくり呼吸しよう」
私の前の席に座った二人。
最初に男性が、私に向かって謝罪をした。
「私は麻茉の父、佐藤敏夫です。この度は、愚女の麻茉が、大変ご迷惑をおかけいたしました。申し訳ございません」
父と名乗ったその人は座ったまま深く頭を下げたが、当の麻茉は不満そうにそっぽを向いている。
いつも癖で、左手で服の上からネックレスのチャームを握っている。
「美愛ちゃん、みんながいるから大丈夫だよ」
左隣にいる社長が優しく微笑んでくれた。
ドアがノックされ、入ってきたのは頭が少し?いやかなり寂しい男性と......佐藤茉麻。
彼女を見た瞬間、私は思わず息を飲み、次第に身体が少し震え始め、手足の感覚が失われていくのを感じた。
私の震えに気づいた社長が、そっと囁く。
そして、指を絡めて私の手を優しくつないだ。
「美愛ちゃん、左手で俺と手を繋ごう。みんなで美愛ちゃんを守るから、ゆっくり呼吸しよう」
私の前の席に座った二人。
最初に男性が、私に向かって謝罪をした。
「私は麻茉の父、佐藤敏夫です。この度は、愚女の麻茉が、大変ご迷惑をおかけいたしました。申し訳ございません」
父と名乗ったその人は座ったまま深く頭を下げたが、当の麻茉は不満そうにそっぽを向いている。