続お菓子の国の王子様 結婚に向けて

雅サイド

いつもより少し早く目が覚めた。
美愛ちゃんと暮らすようになってから、睡眠の質が向上したが、今朝は一段と目覚めが良く、疲れも感じてない。


きっと昨晩、彼女を抱きしめて眠ったからだろう。


安心しきって俺の腕の中で眠る彼女が愛おしくて、思わず彼女の頭頂にキスをしたら、彼女は俺の胸に頬を寄せて擦りつけながら、片腕を背中に回して抱きついてきた。


何やら彼女が起きそうな気配がする。
このまま寝たふりをして、彼女の様子を観察することにした。
彼女の顔が俺から離れて、一瞬息を呑んだようだ。


美愛ちゃんはたまに?心の声が漏れることがある。


「えっ、えーー、どういうこと? なんで雅さんのベッドで一緒にいるの? 覚えていない、覚えていない。今動いたら雅さんを起こしちゃうよね? 
どうしよう?でも、もう少しこのままでいたいな。お願い、もう少しだけ」
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